旬の果物で作るフルーツシロップは定番の保存食ですが、果物の代わりにコーヒー抽出液を使うことでコーヒーシロップを作ることができます。
スイーツにコーヒーの香りをプラスしたり、ラテベースとしてミルクで割ったりと使い方はいろいろ。
暑い季節にこそ常備しておきたい、コーヒー好きにはおすすめのアイテムです。
今回はコーヒーシロップの作り方と、おいしい活用方法についてご紹介していきます。
コーヒーシロップとは?
コーヒーシロップとは、コーヒーに糖類を加えて濃縮したものです。
コーヒーの抽出液を使って作るため、フレーバーを添加したシロップとはまったくの別物。
甘く香ばしいコーヒー特有の香りや苦味、コクもしっかりと感じられます。
コーヒーの産地や精製方法、焙煎度によって味わいやフレーバーが異なるのも楽しさのひとつ。
デカフェを使って作ることもできるので、カフェインの摂取を控えたい人にもおすすめです。
作ったシロップは清潔な容器に密閉して冷蔵庫で保管すれば、数ヶ月はおいしく召し上がれますので、余ったコーヒー豆の大量消費にもぴったりですよ。
コーヒーシロップの作り方
今回のレシピはハンドドリップしたコーヒー抽出液で作ります。
ドリッパーがなければコーヒーメーカーでも大丈夫です。
それ以外の器具を使用する場合は、コーヒーの抽出液が230~240ccになるよう加減してください。
必要な材料は以下のとおりです。
コーヒー豆:30g(中細挽き~中挽きに挽いておきます)
お湯:300cc
グラニュー糖:100g
今回、コーヒーとお湯の割合は1:10。通常のドリップ(1:16)と比べるとかなり濃い目に抽出します。
また、グラニュー糖がない場合は上白糖や三温糖、きび砂糖でも大丈夫です。
カロリーや糖分が気になる方はダイエットシュガーで代用してみてください。
抽出したコーヒーに砂糖を加えて煮詰めるだけ!
では、さっそく作っていきましょう!
いつもどおりコーヒーを抽出したら、お砂糖を加えて鍋で少し煮詰めるだけです。
火力が強すぎると一気に煮詰まって焦げっぽくなってしまうので、火加減には要注意。
調理中はコンロの前から離れないようにしましょう!
①分量のコーヒーとお湯を使って約230ccのコーヒー抽出液を作る
②鍋に抽出したコーヒー液とグラニュー糖を入れて火にかける
③時々かき混ぜながら鍋のフチ沿いに少し泡が立つくらいの火加減で煮詰めていく
④5~10分ほど煮詰めて、かすかにとろみが付いてきたら火を止める
⑤粗熱がとれたら容器に移して冷蔵庫へ
コーヒーシロップをよりおいしく作るためのポイントが抽出時の “蒸らし” です。
最初に30~50ccのお湯(分量内)をコーヒーの粉全体に回しかけ、そのまま30秒ほど置いて蒸らすことでコーヒーの成分を抽出しやすい状態にします。
※コーヒーメーカーで抽出する場合、この工程は省いても大丈夫です。
コーヒーシロップのおいしい活用法
甘~いコーヒーシロップはラテベースの代わりはもちろん、製菓材料やいつものオヤツにちょっと一工夫など、いろいろな場面で活躍してくれます。
ここではおすすめの楽しみ方をいくつかご紹介していきます。
“秒” でできるコーヒー牛乳
冷たい牛乳200ccをカップに注いだら、コーヒーシロップを大さじ2杯ほど。
皆さんご存じあの「コーヒー牛乳」のできあがりです!
氷の上にそっと乗せるようにコーヒーシロップを加えると、コーヒーとミルクが2層になるオレグラッセも作れます。
レンジで温めた牛乳に加えれば、かんたんカフェオレにも!
バニラアイスにかければアフォガート風に
バニラ風味のアイスにエスプレッソをかけるコーヒーアフォガート。
エスプレッソの代わりにコーヒーシロップをかければ、手軽にアフォガートが楽しめます。
シロップはマンデリンなど深めの焙煎で苦味をきかせたコーヒーで作ると相性がよさそうです。
甘いのでかけすぎには注意してくださいね。
夏こそ飲みたい!爽やかコーヒートニック
炭酸水(トニックウォーター)にコーヒーを加えて作る爽やかなアレンジコーヒーです。
通常、炭酸水とコーヒーの割合は2:1ですが、シロップが甘めなので量はお好みで。
カットしたライムやオレンジを加えると、より爽やかに楽しめますよ。
コーヒーはやや浅めの焙煎で香りのよいエチオピアなどがおすすめです。
コーヒーが香る大人のホットケーキ
ハチミツやメープルシロップの代わりにコーヒーシロップをかけるだけ。
いつものホットケーキが大人なスイーツに大変身します!
焼きたてのワッフルやクロワッサン、フレンチトーストにかけてもおいしいですよ!
コーヒーシロップを作ってみよう!
コーヒーシロップのレシピと活用法、いかがでしたか?
ここで紹介した他にもコーヒーシロップの楽しみ方はいろいろあります。
「ちょっと古くなったコーヒーが余ってるけど、どうしようかなぁ?」
こんなシチュエーションになったら、ぜひ試してみてください!
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